(左フレームを)目次に戻す|フレームを解除して【戻る】

選曲統計「水太陽」2023年1月18日〜11月15日
※このファイルはフレーム構造で設計しているため、「水太陽|Reggae Culb OPEN|Cat Professor's Site」からこのファイルを開いた場合では、フレーム構造内でのリンクが機能しません。

　この選曲統計は、Cat Professor's Selected Listで公表した曲のうち、2023年1月18日〜11月15日までの728曲を対象として、IBM SPSS Statisticsを使用して集計した結果である。なお、ライブ録音でのメドレー曲は、選曲リストでは、連続した曲を「→」で区切って1行に表示しており、例年は連続した数曲のメドレー曲を1曲と数えてきたが、2023年はライブ録音でのメドレー曲を別々の曲として数えた。
　COVID-19がOPENに与えた影響は、通年で時短営業(営業時間は18:00〜23:00)であった。

1.リリース年

　表1はCat Professorが2023年1月18日〜11月15日までに選曲した728曲のリリース年または録音年（以下、「リリース年」と称す）の単純集計結果であり、デケイド単位では、1964年以前が0.4%、1965〜1974年が10.6%、1975〜1984年が27.1%、1985〜1994年が8.0%、1995〜2004年が1.4%、2005〜2014年が14.3%、2015年以降が35.3%(、うち2021年が2.5%、2022年が8.4%、2021年が8.9%)であった。なお、リリース年または録音年が不明な「不明」が0.3%、リリースされていない未発表曲は2.7%であった。

表1　2023年1月18日〜11月15日までの728曲のリリース年の割合(%)

　選曲のリリース年の特徴は、まず、デケイド単位では、2015年以降の曲が35.3%ともっとも多かった。つぎに、リリース年が1975年〜1984年の、ヒューマン･トラック期で、かつ、歌詞の内容がアフリカ、ゲットー、信仰といった"roots"に関するコンシャス･リリックが多かった時期の曲が27.1%とデケイド単位では第二位であった。また、1965年〜1974年の、ヒューマン･トラック期で、かつ、Heavenless革命によりワンドロップと呼ばれるC2･4S3(/4)リズム類型が確立した時期である、1965〜1974年が10.6%であり、1965年〜1984年の、いわばヒューマン･トラック&ワンドロップ期が37.6%であった。つまり、選曲をリリース時期別に見ると、2015年以降が約4割弱、1965年〜1984年が約4割であった。

2.ジャンル

　表2-1はCat Professorが2023年1月18日〜11月15日までに選曲した728曲のジャンルの単純集計結果を表示した。なお、Cat Professorは音楽のジャンル分けを信用していないため、選曲リストではこのジャンルは公表しておらず、ここでの分類はかなり恣意的なものである。その結果は、1%以上のジャンルは多かった順に、1位がレゲエ(C2･4S3(/4))の91.5%、2位がレゲエ(その他)の4.7%、3位がR&Bの1.6%、4位がロックの1.5%で、レゲエ以外はほとんどかけなかった。ファンクなどのR&Bはレゲエと比べると反戦をテーマとした曲が少ないためであろう。

表2-1 2023年1月18日〜11月15日に選曲した728曲のジャンルの割合(%)

表2-2 2023年1月18日〜11月15日に選曲した728曲の ジャンルとデケイドのクロス集計表

3.メロディック・ベース・ライン

　表3はCat Professorが2023年1月18日〜11月15日に選曲した728曲のメロディック・ベース・ラインの単純集計結果のうち、0.97%(7回)以上の11メロディック・ベース・ラインを表示した。1位は2022年産のGanjaville、2位は2013年産のIntransit、3位は2022年産のGratitude、4位は1967年Studio One原産で2018年にTad's Records Inc.がリメイクしたI'm Just Guyであった。

表3 2023年1月18日〜11月15日に選曲した728曲のメロディック・ベース・ラインの割合(%)

4.アーティスト

　表4はCat Professorが2023年1月18日〜11月15日に選曲した728曲についてのアーティストの単純集計結果のうち、既発表曲に限定して、0.69%(5回)以上の41アーティストを表示した。なお、ここでは、フィーチャリング・アーティストがクレジットされていればメインのアーティスト名義とは区別している。
　5.曲　で後述するように、"No More Trouble"と"War"を計25回かけたためBob Marley & the Wailersが2年連続して連続して第1位となった。第2位のJah CureはUndeniable、同率第4位のSizzlaはHosannaとTilibopはI Am Reggae、同率第4位のAnthony BはBread & Butterと2023年にアルバムをリリースしたため上位にランクインした。

表4 2023年1月18日〜11月15日に選曲した728曲のアーティストの割合(%)（同率の場合はアーティスト名のJISコード(アルファベット)順）

5.曲

　表5はCat Professorが2023年1月18日〜11月15日に選曲した728曲についての曲の単純集計結果のうち、0.55%(4回)以上の27曲を表示した。
　2023年も2022年2月24日にロシア連邦がウクライナに侵略し第三次世界大戦を開始したことに抗議して、「反戦」をテーマとして選曲したため、第1位はBob Marley & the Wailersの"No More Trouble"、第2位は"War"であった。この2曲はLive at the ROXYでは"No More Trouble"→"War"→"No More Trouble"という順番で、Live At The Rainbowにおいてメドレーで演奏されたのをかけた。 同率4位のCulture(1988)"Peace, Love & Harmony"も反戦運動のアンセムである。 同率6位のMikey Dread(1981) "World War �V"は第三次世界大戦を預言したかのような曲であった。 同率11位の"Give Peace a Chance"（うち、原曲のPlastic Ono Band feat. John Lennon(1969)を2回、レゲエカバーのFreedom Singers(1970)を3回）はもっとも典型的な反戦運動のアンセムであろう。 同率11位の"ウクライナ国歌"はLove Had Found Its Wayメロディックベースラインでのギター、ベース、ドラムスを付加したReggae Remixを5回かけた。

表5 2023年1月18日〜11月15日に選曲した728曲の曲の割合(%)（同率の場合は曲名のJISコード(アルファベット)順）