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選曲統計「水太陽」2021年3月31日〜12月15日
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　この選曲統計は、Cat Professor's Selected Listで公表した曲のうち、2021年3月31日〜12月15日までの422曲を対象として、IBM SPSS Statisticsを使用して集計した結果である。

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期間対策
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3/22〜時短営業(営業時間は17:00〜21:00)
4/12(月)〜6/20(日)臨時休業
6/21(月)〜時短営業(営業時間は17:00〜21:00)
7/12(月)〜9/30(日)臨時休業
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用語
  • COVID-19：Coronavirus Disease 2019：(感染症法の規定では)新型コロナウイルス感染症
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  • （使用しないが）コロナ：太陽外層のコロナ、または、東京証券取引所市場第1部上場で証券コードが5909の(株)コロナ

1.リリース年

　表1-1はCat Professorが2021年3月31日〜12月15日までに選曲した422曲のリリース年または録音年（以下、「リリース年」と称す）の単純集計結果であり、デケイド単位では、1964年以前が1.4%、1965〜1974年が13.7%、1975〜1984年が31.3%、1985〜1994年が8.8%、1995〜2004年が1.2%、2005〜2014年が9.5%、2015年以降が30.8%(、うち2019年が2.6%、2020年が9.5%、2021年が7.3%)であり、新譜のリリースが減った影響のため、例年と比べると新譜が少ない結果となった。なお、リリース年または録音年が不明な「不明」が0.7%、リリースされていない未発表曲は2.6%であった。

表1-1　2021年3月31日〜12月15日までの422曲のリリース年の割合(%)

N%
デケイドうちわけ小計デケイドうちわけ小計
計422100.0
1964年以前6--1.4--
1965〜1974年58-19013.7-45.0
1975〜1984年132 -31.3-
1985〜1994年37 --8.8--
1995〜2004年5 --1.2--
2005〜2014年40 --9.5--
2015年以降130--30.8--
うち2019年-11--4.0-
うち2020年-40--9.5-
うち2021年-31--7.3-
不明3--0.7--
未発表曲11--2.6--

　選曲のリリース年の特徴は、まず、デケイド単位では、リリース年が1975年〜1984年の、ヒューマン･トラック期で、かつ、歌詞の内容がアフリカ、ゲットー、信仰といった"roots"に関するコンシャス･リリックが多かった時期の曲が31.3%ともっとも多かった。つぎに、2015年以降の曲が30.8%とデケイド単位では第二位であった。また、1965年〜1974年の、ヒューマン･トラック期で、かつ、Heavenless革命によりワンドロップと呼ばれるC2･4S3(/4)リズム類型が確立した時期である、1965〜1974年が13.7%であり、1965年〜1984年の、いわばヒューマン･トラック&ワンドロップ期が45.0%であった。つまり、選曲をリリース時期別に見ると、2015年以降が約3割、1965年〜1984年が半数弱であった。

2.ジャンル

　表2-1はCat Professorが2021年3月31日〜12月15日までに選曲した422曲のジャンルの単純集計結果を表示した。なお、Cat Professorは音楽のジャンル分けを信用していないため、選曲リストではこのジャンルは公表しておらず、ここでの分類はかなり恣意的なものである。その結果は、1%以上のジャンルは多かった順に、1位がレゲエ(C2･4S3(/4))の86.7%、2位がレゲエ(その他)の6.9%、3位がR&Bの3.1%、4位がジャズの1.4%であり、レゲエ(C2･4S3(/4))に集中していた。

表2-1 2021年3月31日〜12月15日に選曲した422曲のジャンルの割合(%)

ジャンルN%
合計422100.0
レゲエ(C2･4S3(/4))366 86.7
レゲエ(その他)29 6.9
スカ10.2
R&B133.1
ハウス40.9
ロック30.7
ジャズ61.4
ラテン00.0
その他00.0

　表2-2はCat Professorが2021年3月31日〜12月15日までに選曲した422曲についての、ジャンルとデケイドとのクロス集計結果を表示した。
　ジャンルでは86.7%とトップのレゲエ(C2･4S3(/4))(366曲)をデケイド別に見ると、多かった順に、1975〜1984年が33.3%、2015年以降が28.1%、1965〜1974年が14.8%であった。
　ジャンルでは6.9%であったレゲエ(その他)(29曲)をデケイド別に見ると、多かった順に2015年以降が86.2%、1985〜1994年が13.8%であった。
　ジャンルでは3.1%であったR&B(13曲)をデケイド別に見ると、多かった順に1975〜1984年が69.2%、1965〜1974年が23.1%であった。
　デケイドでは31.3%だった1975〜1984年(132曲)をジャンル別に見ると、レゲエ(C2･4S3(/4))の93.1%に集中しており、第2位はR&Bの6.8%であった。
　デケイドでは30.8%だった2015年以降(130曲)をジャンル別に見ると、レゲエ(C2･4S3(/4))の79.2%が第1位で、レゲエ(その他)が19.2%と第2位であった。

表2-2 2021年3月31日〜12月15日に選曲した422曲の ジャンルとデケイドのクロス集計表

全体デケイド
全体1964年以前1965〜1974年1975〜1984年1985〜1994年1995〜2004年2005〜2014年2015年以降不明未発表曲
全体N42265813237540130311
行%100.0%1.4%13.7%31.3%8.8%1.2%9.5%30.8%0.7%2.6%
ジャンルレゲエ(C2･4S3(/4))N36605412231438103311
行%100.0%0.0%14.8%33.3%8.5%1.1%10.4%28.1%0.8%3.0%
列%86.7%0.0%93.1%92.4%83.8%80.0%95.0%79.2%100.0%100.0%
レゲエ(その他)N290004002500
行%100.0%0.0%0.0%0.0%13.8%0.0%0.0%86.2%0.0%0.0%
列%6.9%0.0%0.0%0.0%10.8%0.0%0.0%19.2%0.0%0.0%
スカN1000010000
行%100.0%0.0%0.0%0.0%0.0%100.0%0.0%0.0%0.0%0.0%
列%0.2%0.0%0.0%0.0%0.0%20.0%0.0%0.0%0.0%0.0%
R&BN13039001000
行%100.0%0.0%23.1%69.2%0.0%0.0%7.7%0.0%0.0%0.0%
列%3.1%0.0%5.2%6.8%0.0%0.0%2.5%0.0%0.0%0.0%
ハウスN4001201000
行%100.0%0.0%0.0%25.0%50.0%0.0%25.0%0.0%0.0%0.0%
列%0.9%0.0%0.0%0.8%5.4%0.0%2.5%0.0%0.0%0.0%
ロックN3010000200
行%100.0%0.0%33.3%0.0%0.0%0.0%0.0%66.7%0.0%0.0%
列%0.7%0.0%1.7%0.0%0.0%0.0%0.0%1.5%0.0%0.0%
ジャズN6600000000
行%100.0%100.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%
列%1.4%100.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%
ラテンN0000000000
行%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%
列%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%
その他N0000000000
行%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%
列%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%

3.メロディック・ベース・ライン

　表3-1はCat Professorが2021年3月31日〜12月15日に選曲した422曲のメロディック・ベース・ラインの単純集計結果のうち、0.95%(4回)以上の17メロディック・ベース・ラインを表示した。1位のI'm Just Guy、2位のCali Rootsは奇しくも2020年と同じ結果となった。1位の2018年にTad's Records Inc.がリメイクしたI'm Just Guy、3位のFeel Like Jumping、4位のHeavenless、(同率)6位のFull Up、(同率)6位のMy Heart is Gone、(同率)6位のSkylarking、(同率)6位位のStars、(同率)12位のReal Rock、とStudio One原産のメロディック・ベース・ラインが上位を占める結果となった。また、1位のI'm Just GuyはBuju Banton(2020) "Ganja Man"、3位のBeverley's原産のIsraelitesはMr. Bertus(2020) "Ganja for Life"において、2020年にGanja Tuneとしてリメイクされている。2021年産の新作リズム・トラックで上位にランクインしたものはなく、2020年産では、C2･4S3(/4)リズム・パターンのCali Rootsが2位、*5･10･17･22(/24)リズム・パターンのTdaが5位にランクインした。

表3-1 2021年3月31日〜12月15日に選曲したうちの422曲のメロディック・ベース・ラインの割合(%)

順位メロディック・ベース・ラインN%
1 I'm Just Guy (1967年原産)102.37
2 Cali Roots (2020年産)92.13
3 Feel Like Jumping (1966年原産)81.90
4 Heavenless (1965年原産)71.66
5 Tda (2020年産)61.42
6 Cardiac Keys (2013年産)51.18
6 Full Up51.18
6 Israelites (2013年産)51.18
6 My Heart is Gone (1970年原産)51.18
6 Skylarking51.18
6 Stars (1968年原産)51.18
12 Brighter Days (2013年産)40.95
12 Destiny (2018年産)40.95
12 General A General (2019年産)40.95
12 Real Rock40.95
12 Usain Bolt Presents: Clockwork Riddim (2021年産)40.95
12 World Vibes (2018年産)40.95

4.アーティスト

　表4-1はCat Professorが2021年3月31日〜12月15日に選曲した422曲についてのアーティストの単純集計結果のうち、既発表曲に限定して、0.95%(4回)以上の28アーティストを表示した。なお、ここでは、フィーチャリング・アーティストがクレジットされていればメインのアーティスト名義とは区別している。
　1位に輝いたTjerk & Liquid Sunshineは和訳すると「水太陽」というグループ名であり、2021年にThe Album、2020年にIn Dub Albumをリリースした。その他はベテラン勢に分散していた。2位のBunny Wailerは、Dubバージョンを同一曲と判断すると、"Dreamland"が3回、"Get Up Stand Up"、"Amagideon"、"Fig Tree"、"Rasta Man"が2回ずつと分散していた。3位のBob Marley & the WailersもBob Marley & the Wailers[1978]"Jamming" (at 'One Love Peace Concert 22. Apr. 1978' in Roots of Legent)が3回以外は分散していた。

表4-1 2021年3月31日〜12月15日に選曲した422曲のアーティストの割合(%)（同率の場合はアーティスト名のJISコード(アルファベット)順）

順位アーティストN%
1 Tjerk & Liquid Sunshine276.40
2 Bunny Wailer153.55
3 Bob Marley & the Wailers143.32
4 Abbysinians122.84
5 Big Youth112.61
6 King Tubby92.13
7 Kelissa81.90
8 Alton Ellis71.66
8 Chronixx71.66
8 Lee Perry71.66
8 Wailers71.66
12 Gregory Isaacs61.42
12 Jah Cure61.42
12 Linval Thompson61.42
15 Buju Banton51.18
15 Dennis Brown51.18
15 Freecoasters51.18
15 John Holt51.18
15 Max Romeo51.18
20 Black Uhuru40.95
20 Christopher Martin40.95
20 Collie Buddz & The Elovaters40.95
20 Cornell Campbell40.95
20 Heptones40.95
20 Janet Kay40.95
20 Mr. Bertus40.95
20 Peter Tosh40.95
20 Romain Virgo40.95

5.曲

　表5-1はCat Professorが2021年3月31日〜12月15日に選曲した422曲についての曲の単純集計結果のうち、0.71%(3回)以上の15曲を表示した。
　Dubバージョンを同一曲と判断すると、同率1位で上位3位を独占したアーティストはTjerk & '水太陽' Liquid Sunshineで、歌を含むThe Albumを2021年に、In Dub Albumを2020年にリリースした。4位のBuju Banton(2020)"Ganja Man"、同率5位のCollie Buddz & The Elovaters(2020)"Sensimilla"、同率10位のMr. Bertus(2020)"Ganja for Life"は、2020年にリリースされたGanja Tuneである。

表5-1 2021年3月31日〜12月15日に選曲した422曲の曲の割合(%)（同率の場合は曲名のJISコード(アルファベット)順）

順位アーティスト(リリース年)"曲"(アルバムやメロディック・ベース・ライン)N%
1 Tjerk & Liquid Sunshine(2021) "Colours"(Dubを含む) (in The Album)61.42
1 Tjerk & Liquid Sunshine(2021) "Everything"(Dubを含む) (in The Album)61.42
1 Tjerk & Liquid Sunshine(2021) "Sky Is the Limit"(Dubを含む) (in The Album)61.42
4 Buju Banton(2020)"Ganja Man" (in Upside Down 2020, MBL:I'm Just Guy) 51.18
5 "Get Up Stand Up" (うちBunny Wailer(1977)Protestが2回、Big Youthが1回で、Bob Marley & the Wailers[1976]Live at the ROXYが1回)40.95
5 Linval Thompson(1978)"I Love Marijuana"40.95
5 Alton Ellis(1967)"I'm Just Guy" (MBL:I'm Just Guy)40.95
5 Collie Buddz & The Elovaters(2020)"Sensimilla" (MBL:Cali Roots)40.95
5 Black Uhuru "Sinsemilla" (うちin (1980)Sinsemillaと[1981]Live in Germany 1981が2回ずつ)40.95
10 Kelissa(2017)"Best Kept Secret" (in Spellbound)30.71
10 Mr. Bertus(2020)"Ganja for Life" (in 18 Karat Reggae Presents Mr Bertus, MBL:Israelites) 30.71
10 Bob Marley & the Wailers[1978]"Jamming" (at 'One Love Peace Concert 22. Apr. 1978' in Roots of Legent)30.71
10 Peter Tosh[1978]"Legalize It" (in Talking Revolution:Live at the One Love Peace Concert 1978)30.71
10 "My Heart is Gone" (うちJohn Holttが2回、Ken Bootheが1回)30.71
10 Anthony Malvo & Josie Wales(1993) "Sensie" (MBL=Full Up)30.71

© by Cat Professor, 2022年8月25日公表、2024年2月22日更新