Black Slate(1980) "Amigo" (trk: Amigo)《requested tune》
Abbysinians(1976) "I 'N' I" (in Satta)
Raging Fyah(2015) "I and I" (in Judgement Day)
Augustus Pablo(1978) "Judgement Dub" (trk: Day of Judgement)
Hugh Mundell(1978) "Day of Judgement" (trk: Day of Judgement)
Raging Fyah(2015) "Judgement Day" (in Judgement Day)
Jah Cure(2015) "Rasta" (in The Cure) 《ルーツ・レゲエを、歌詞の内容とリズム・パターンから分類するならば「歌詞の内容が信仰、アフリカやゲットーなど自らのルーツであり、かつ、リズム・パターンがC37S5であるレゲエ」と定義することができる。この定義からは、Jah Cure(2015) "Rasta"、Raging Fyah(2015) "Judgement Day"、Chronixx(2015) "Play Some Roots"やQueen Ifrica(2014) "Make You Rock"はルーツ・レゲエに分類される。》
Burning Spear(1975) "Marcus Garvey" (in Marcus Garvey) 《「古いルーツ・レゲエを聴きたい」というリクエストにつき、1970年代後半ルーツ・レゲエ小特集開始。Cat Professorの定義では、ルーツ・レゲエの狭義の定義は「信仰、アフリカやゲットーなど自らのルーツについて歌ったレゲエ」という歌詞の内容を分類基準とするものである。ジャマイカ生まれでアメリカ合衆国(以下、「USA」と称す)においてアフリカ回帰運動を組織したMarcus Garvey(1887年8月17日〜1940年6月10日)の「アフリカを見よ。黒人の王が戴冠する時、解放の日は近い」という予言が、のちのラスタファリズムのルーツとなった。1970年代前半までラブソングが多かったジャマイカン・レゲエで、コンシャス・リリックがサウンド・システム(=ダンスホール)で受けるようになった契機は、この"Marcus Garvey"らしく、1975年のジャマイカにおいて"Marcus Garvey"は、最新鋭のダンスホール・レゲエであったことになる。また、ギターやキーボードをオーバーダビングしたWailers(1973)Catch a Fireや、ストリングスをオーバーダビングしたJohn Holt(1973)One Thousand Volts of Holtが英米市場に媚びたインターナショナル・スタイルであったのと比べて、イギリスのIslandレーベルからリリースされたアルバムMarcus Garveyは、1975年時点で最先端のルーツ・レゲエとダンスホール・レゲエを英米などで発売したことになる。》
Abbysinians(1976) "Declaration of Rights" (in Satta) 《早くからアメリカを植民地化したスペインとポルトガルとは異なり、先発工業国であったイギリスとフランスは、綿製品などの工業製品の原材料をアメリカの"Big Plantaion"で奴隷に生産させた。その結果、アフリカ人は「自分たちの文明から切り離され」不当な差別を受けることになり、「権利のための闘争」が必要となる。》
Culture(1977) "Two Seven Clash" (in Two Seven Clash) 《Marcus Garveyによる「1977年7月7日に混乱が起きる」という予言にもとづく曲。イギリスのパンク・ロック・バンドであるClashのバンド名は、この曲に由来するという説がある。》
Junior Murvin(1976) "Police and Chieves" (in Police and Chieves, trk: Police and Chieves) 《ジャマイカでも日本でも、警察とコソ泥は同じようなものである。"Police and Chieves"は前述したClashによりカバーされた。》
Max Romeo(1976) "War Inna Babylon" (in War Inna Babylon, trk: War Inna Babylon) 《Babylonとは、旧約聖書のバビロン捕囚、すなわち、ユダヤ人が現イラクのメソポタミア地方の古代都市であったバビロンに強制移住させられた故事にちなむ意図場であり、ラスタファリズムでは人種差別や資本主義などの悪を意味する。》
Lee Perry(1976) "Black Vest" (in Super Ape, trk: War Inna Babylon) 《Super Ape、War Inna BabylonおよびPolice and ChievesはいずれもイギリスのIslandレーベルからリリースされ、Lee Perryがプロデューサーとエンジニアなどを兼務し、Black Ark期Upsettersが演奏し、Black Arkスタジオで録音されたアルバムである。》
Kiddus I(1978) "Graduation in Zion (12″)" 《ザイオンとは、もともとはイスラエルのエルサレム地方のことであり、ラスタファリズムでは、回帰すべきアフリカや解放の地のことを意味する。》
Bunny Wailer(1976) "Dreamland" (in Black Heart Man) 《Bunny WailerはWailersのオリジナル・メンバーであり、DreamlandをZionになぞらえて歌ったと解釈される。》
Peter Tosh[1978/4/22] "Legalize It" (in Talking Revolution:Live at the One Love Peace Concert 1978) 《1970年代後半ルーツ・レゲエ小特集終了。One Love Peace ConcertでPeter Toshがこの曲の間奏で大勢の警官の前で大麻をふかしていたことで有名なテイクで、演奏はSly & Robbieなど。》